2024年の受賞結果

萩市ビジネスプランコンテスト

最終審査会

令和7年2月23日(日)10:00~15:00
会場/萩市総合福祉センター1階 多目的ホール

萩市では、地域の経済の発展と活性化のため、起業・創業支援に積極的に取り組んでいます。
その取組の一環として、萩市の産業振興や雇用促進などを図ることを目的として、萩市ビジネスプランコンテストを平成30年度から実施しています。
今年度は、「地域課題解決部門」10件、「一般部門」2件の延べ12件のご応募をいただき、書類選考による一次審査の結果、6名の方が最終審査会に出場しました。2月23日に総合福祉センターにおいて公開プレゼンテーションによる最終審査会を実施し、今年度の受賞者が決定しましたのでお知らせいたします。

審査員

株式会社 コスモピア 特別顧問 田子 みどり 氏(萩市出身)
彦六又十郎(古民家レストラン) 代表 岡本 智之 氏
日本政策金融公庫 山口支店長 平野 雅之 氏
萩山口信用金庫 萩支店長 村川 隆志 氏
集合写真
①児玉 崇志 氏
②(株)須佐海興 西田 晶 氏
③秋山 光里 氏
④阿部 まり子 氏
⑤柴田 圭 氏
⑥網屋 友美子 氏


審査結果

■■ 地域課題解決部門■

優秀賞

児玉こだま 崇志たかし氏(副賞30万円)
「時は来た!みりん干し革命!!~水産資源の有効活用~」
事業概要:地元の醤油屋と改良したつけだれを使用し、伝統の味を引き継ぎつつ、グレードアップしたみりん干し製造を行う。また、規格外の原料を使用することにより、処分されていた魚を商品化する。

〇(株)須佐海興西田にしだ あきら氏(副賞20万円)
「船舶整備会社の設立並びに海洋資源活用事業の推進」
事業概要:廃業により船舶の整備先がなくなった地域で、事業を引継ぎ、船の整備、販売事業を行う。また、新たにマリンレジャー事業を展開する。

奨励賞 (2件、副賞各10万円)

秋山あきやま 光里みつのり
「未利用林産資源の循環型活用モデルの構築~ヒノキ入浴剤の開発~」
事業概要:ヒノキの間伐材、枝葉、その他林地残材等の未利用資源を活用し、自然由来のヒノキ精油を生産。生産したヒノキ精油を添加したヒノキ入浴剤の開発。

阿部あべ まり子まりこ
「幕末長州藩オタク女性専用宿「萩藩民泊歴荘(はぎはんみんぱく・れきそう)」計画」
事業概要:「幕末長州藩オタク女性」が「1人(少人数)」で気軽に泊まれる民泊「幕末長州藩コンセプト民泊」を提供する。

■■ 一般部門■

奨励賞 (2件、副賞10万円)

柴田しばた けい
「萩から健康を届ける。ピックルボールパドルの可能性。」
事業概要:萩から、アメリカを中心に人気が高まり世界的なスポーツとして成長しているピックルボールの用具の製造販売を通じて健康を届ける取組を行う。

網屋あみや 友美子ゆみこ
「自然と調和した豊かな暮らし『自然食品店』開業」
事業概要:無添加食品や無農薬野菜、伝統製法で作られた調味料を中心に、安心安全で環境にも配慮した食品を販売。

審査委員長 講評(部門別)

田子みどり
田子みどり

田子 みどり 株式会社コスモピア 特別顧問

【地域課題解決部門 優秀賞 児玉さん】
萩の貴重な水産資源を大切に活用して、非常に品質の高い商品として流通させることの研究を重ねられています。原料の仕入れから加工販売まで、地元の有力な会社さんと連携をして進めているところが、今年の優秀賞の評価となりました。

【地域課題解決部門 優秀賞 西田さん】
萩市外から須佐地域に来て、地域課題を解決としようと取り組んでいることに非常に感動をいたしました。引き継がれた修理事業は着実に需要があるということで、その先のマリン事業等の地域振興についても、須佐地域全体を活性化していくために期待をしております。

【地域課題解決部門 奨励賞 秋山さん】
特に林業中心とした地域課題について、専門的な知識と幅広い経験を生かして、檜の精油に関するビジネスプランでした。メタな視点で萩市の課題を考えて、1つ1つ実現をされていると感じています。地域課題解決において、プロデュースのできる方ということで、非常に期待をこめた審査となりました。

【地域課題解決部門 奨励賞 阿部さん】
ぜひ萩に来て欲しい人材であると審査員の中で声が上がっておりました。阿部さんのような非常にとがった視点とセンスを持った方が萩に来て、もう一度萩を見つめていろんな発信していただけるということに大変期待を持っております。

【一般部門 奨励賞 柴田さん】
プレゼンテーションが非常にうまく、質問にも的確に答えていました。メーカーとしても新たな取り組みをされていますので、萩を拠点に全国に向けて、ピックルボールを広めていっていただければと思います。

【一般部門 奨励賞 網屋さん】
すでに事業に着手をして、リスクを背負って新しい事業に取り組んでいます。自然食品を個人に売るのは難しいビジネスではありますが、必要なビジネスでもありますので、いろいろな方々のアドバイスを上手にとり入れて、市民の健康のためにいい商品を供給するように発展をしていってほしいです。

【全体講評】
最終選考会でご発表いただいた6件ともすでに着手されていて、具体的にもう計画を進められています。また、商品の開発をしたり、店舗整備に着手されています。今回も大変実現率の高いビジネスプランであったと考えております。