2023年優秀賞 | 石光 稚葉 Wakaba Ishimitsu

萩市ビジネスプランコンテスト

石光 稚葉さん

「ほしいときにすぐそばに地域見守りキッチンカー」

石光 稚葉さん

事業概要

事業概要:キッチンカーで1次産業・2次産業・家庭菜園等から出る規格外食材を徐々に取り入れるとともに、冷凍食品などを使ったワンプレートおかずを生産し、高齢者世帯、子育て世帯を中心に萩市で販売する。また、条件を満たした1部のお客様に対しておかずの配達や、その中で訪問した地域の高齢者の方々の生活の見守り活動もしていく予定

■応募した動機や経緯は何でしたか?

– 一人暮らしで買い物難民のご高齢の方が困っているという話を聞き、週一回移動販売で食材をまとめて買っていても、夏場に傷んでしまったものを食べて救急車で運ばれることになった人の話や、更にはこんな豊かな時代なのに餓死する方もいると知り、驚き、何とかできないものかと考えるようになったのが事業を考えるきっかけの一つです。また、開業前にどの地域にどのような地域課題があるのかリサーチしておこうと萩市役所の商工振興課に通っていたら、このコンテストに出てみませんかと薦められたこともきっかけとなりました。お話しを聞いているうちに、キッチンカーの事を市民の方に知ってもらえる機会になるのではないかと思い応募しました。

■評価されたところはどのようなところだとお考えですか?

– 買い物難民の助けになることや、生存確認もできるといった過疎地域が抱える問題の解決の一端を担えるところを評価されたと思います。一般的にキッチンカーはオフィス街など人口の多いところに出向くものですが、そうではなく人口の少ないところに出向くことが斬新であったと思います。また、こちらも事業を考えるきっかけの一つなのですが、農家の方が生産する規格外野菜の廃棄問題、フードロスの削減を目的としているところも評価されたと思っています。

■現在、事業の方はいかがでしょうか?当初プランどおりでしょうか?また、当初の想定より変化があればお教えください。

– 変化はいくつかありました。誰もが手に取りやすいものを提供することをモットーにしているのですが、審査員長の田子さんの講評でご指摘いただいたとおり、当初プランだけで営業していくと、維持していけるだけの利益が出なかったので、メインメニューである「おかずプレート」は、主軸に置きつつも、サブメニューを充実させ利益が出るように工夫しました。また、週末には各地で行われるイベントに出向き、イベント用のメニューを用意して売上を確保しています。その他、農家さんから規格外野菜を購入するのではなく、お客さんから規格外野菜を含め、差し入れとして色々と頂くことが増え、材料費の軽減に繋がっています。

■萩市ビジネスプランコンテストに応募して良かったと思うことはありますか?

– 実際に事業されている方や、金融機関の方が審査員なので、そのような方から意見やアドバイスを頂けることは、大変有難かったです。また、他の発表者のプレゼンを聞け、色々と発見や学びがあり、とても有意義でした。そして何よりも、コンテストに参加していなかったら出会うことのなかった方々と出会え、人脈を広げることができたのが、とても良かったです。

■今年の萩市ビジネスプランコンテストに応募される方に一言お願いいたします。

– 応募しようかどうか迷っているのなら必ず応募された方が良いと思います。資料作りからプレゼンの用意をするにあたって自分の事業プランがより明確なものになりますし、アドバイスも頂け、勉強にもなり、繋がりも生まれる。これから事業を始める方、事業を始めたばかりの方は是非応募してほしいです。あと、プレゼンは持ち時間が決まっているので、自分が伝えたいことを先ず伝えた方が良いと思います。私は時間が足らず思いを全て伝えることができませんでしたので…。