2022年優秀賞 | 土岐 ちづる Chizuru Toki

萩市ビジネスプランコンテスト

土岐 ちづるさん

「萩の食材を使ったミールキットの製造・販売」

土岐 ちづるさん

事業概要

事業概要:女性の社会進出による共働き世代・子育て世帯・高齢者の方が増加する中で、簡単かつ時短となるミールキットの需要の向上、地域の雇用を創出する。併せて、萩の食材を活用することで、地産地消・地産他消へつなげる。

■応募した動機や経緯は何でしたか?

– 元々、起業したいという気持ちがあったのですが、何でやりたいかというものは全く決まっていない状態でした。当時はまだ会社員で、尚且つバンド活動もしていましたので、時間の余裕がないばかりか、結構ハードな生活を送り、食事も疎かにすることもありました。それゆえ体調を崩すこともあり、改めて食事は大切だと感じつつ、同世代の女性の見渡すと、共働きが当たり前の子育て世代で、時間に追われながら食事の用意をしている人も多くおられることを知り、これからの時代、必ずミールキットのニーズは高まるだろう思っていました。そして、萩は山の幸、海の幸に恵まれ、優良な食材が豊富な土地だということもあり、この萩の食材をひっくるめて、キット化できたら面白いことになるのではないだろうかと方向性が決まりました。その後、山口県が主催する起業セミナーに行き、ブラッシュアップしている時期に、その年の萩市ビジネスプランコンテントが開催されていることを知り、萩の食材を使ったミールキットの製造販売をビジネス化するなら、萩ビジネスプランコンテントに応募してみたいなと思い、翌年応募した次第です。

■現在、事業の方はいかがでしょうか?当初プランどおりでしょうか?また、当初の想定より変化があればお教えください。

– 本格的にはまだ動けていないです。料理は好きでしたが、元々全く違う業種で働いていたこともあり、生産者さんとの繋がりが無いどころか、食品加工や、その施設のこととかも全くわからないとことからのスタートでしたので、食品加工業のことを一から学び、生産者さんとの繋がりを作っていっているところです。現在、祖母がやっている「山本食堂」で働き、日曜日のランチを任せてもらい、萩の食材を使った「まごランチ」を提供しています。その中で生産者と繋がりを持たせていただいたり、地元の食材の使い方などを研究したりしています。
 明確なスケジューリングはありませんが、萩のミールキットということで、萩全体を巻き込んで取り組みたいなというところもあり、2024年にはクラウドファンディングをやって、認知度をあげることができればと考えています。

■萩ビジネスプランコンテストに応募して良かったと思うことはありますか?

– 自分のビジネスプランを評価していただけたことです。また、自分が思うことと全く違う考えの方もいらっしゃるので、色々な意見を聞くことができたのも良かったです。あと、事業計画書のお金の部分を高く評価していただいたのが嬉しかったです。実際は他者に資料を見せアドバイスを仰いではなかったのですが、審査員の方に「中小企業診断士に見せられたのですよね?」と聞かれるほどの評価をいただけました。商業高校を卒業した後、会社員として7年くらい経理の仕事に就いていましたので、高校で学んだ事、社会に出て経験したことが活き、ロジックが全てかみ合った感じがして嬉しかったです。

■今年の萩ビジネスプランコンテストに応募される方に一言お願いいたします。

– 自分がやりたいと思ったことを口に出して発表する機会は、なかなか無いことだと思いますので、迷っていらっしゃる方が居られましたら、是非応募していただけたらと思います。萩ビズさんのサポートも受けることができ、とても支えとなりますし、それ以外でも、色々な方からのアドバイスも頂けます。そして、そこから新たなビジネスプランやアイデアとかが生まれるきっかけにもなると思うので、是非チャレンジしてほしいです!