2021年優秀賞 | 園田 里枝・滉樹 Rie Sonoda/Kouki Sonoda

萩市ビジネスプランコンテスト

園田里枝さん・滉樹さん

旅する帽子屋 ~自分らしさを取り戻す帽子作り~

園田里枝さん・滉樹さん

事業概要

事業概要:パナマハットの本場エクアドルで修得した手編み帽子の技術で世界に1つだけのオーダーメイドによる帽子と萩産木材を使用したハットスタンドを製造し、「旅する帽子屋」として、国内の展示会即売会やECサイトを通じた販売を展開する。

■応募した動機や経緯は何でしたか?

– 萩へ移住する前から帽子の活動はしていたのですが、移住し、旦那と結婚し、これからどうやって人生を進めていこうかと考えた時、最初は思考の棚卸しをする感覚で、はぎビズさんに通っていました。
また、旦那も移住者なんですが、元々地域おこし協力隊にいて、はぎビズさんへ商品開発の相談に行っていました。センター長さんは、親身になってアイデアを考えてくださって、しかもアイデアの精度が高い。私は、帽子を続けたい。旦那は木工をしている。移住してきたこの萩で生産される素晴らしいものを発信したい。
それらのピースが組み合わさって、私たちの進む道が決まり、センター長から萩市ビジネスプランコンテストの事を教えてもらい、応募に至りました。

■現在、事業の方はいかがでしょうか?当初プランどおりでしょうか?また、当初の想定より変化があればお教えください。

-事業の方はプランどおりに進んでいるものもあれば、プラン通りに進んでいないものがあります。
プランの一つに萩産ヒノキを素材にした帽子の生産というものがあるのですが、ヒノキで帽子を編める職人さんを探せずにいます。台湾に編み手さんがいたことはわかったのですが、30年前くらいに廃れてしまったようで、現地に行きリサーチしなければならなく、直ぐに形にできないどころか、まだまだ見通しがつかない段階です。
それ以外は順調と言いますか、ビジコンの準備で立てたプラン通りに動くことができていると思います。二次審査の時は、予定通りエクアドルにいて、エクアドルのホテルからオンラインで参加しました。

■萩ビジネスプランコンテストに応募して良かったと思うことはありますか?

– 審査員の前で発表することが大前提なので、先ずは、自分の中でやりたいことを明確にしなければなりません。
また、伝わりやすい言葉を発するだけでなく、事業内容、プランを可視化できるよう資料を作成する。
その作業をし、審査の場で発表したことで、本当にプラン通りで動くことができたのが一番良かったことだと思います。
子育てを始めたばかりでもあったので、ビジコンに応募していなかったら、躊躇して事業を進めることができてなかったかもしれません。背中を押してもらったところもあると思います。
また、コンテストに応募するにあたって、はぎビズで更に掘り下げて相談できたこと、山口県よろず支援拠点さん、萩・山口信用金庫さんにアドバイスをいただけたことは、何よりも有難かったです。

■今年の萩ビジネスプランコンテストに応募される方に一言お願いいたします。

-否定されるかもしれないとか、周囲のリアクションはどうだろうかとか、心配になることがあるかもしれませんが、先ずは自分のやりたいことをはぎビズさんに相談してみては良いと思います。
また、関係機関の方と話を進めていくうちに、出来ない理由を払拭してくれて、出来る方法を皆さんが教えてくださります。
自分一人では立ち行かないものであっても、知識や知恵をいただけるので、是非、一歩を踏み出してほしいなと思います。