2020年優秀賞 | 柴田 圭 Kei Shibata

萩市ビジネスプランコンテスト

48K 柴田 圭さん

応募事業プランの名称 テニスで健康増進&教育充実化 プロジェクト~より豊かな萩暮らしを実現するために~

48K 柴田 圭さん

受賞された事業プラン

萩市ビジネスプランコンテスト2020新規創業部門で優秀賞に選ばれた「テニスで健康増進&教育充実化 プロジェクト~より豊かな萩暮らしを実現するために~」は、少子高齢化、都市部との教育環境格差、娯楽の多さなどは、萩市に限らず地方の自治体が抱える問題・課題となっている。その問題・課題の解決・緩和への一助となるべく、テニススクール・テニスショップの設立運営、テニス大会の運営、合宿の誘致、学校への指導提供をパッケージにしたビジネスを展開していこうというプランです。

柴田さんが萩ビジネスコンテストに応募した動機や経緯は何でしたか?

-先ず、日本では年々平均寿命が伸びていますが、健康寿命との差は縮まらずにいます。
また、テニスは、運動できる体を維持できるだけでなく、介護なしに日常生活できる年齢を10歳伸ばせるという科学的根拠があり、健康寿命を伸ばすには適したスポーツ・娯楽となっています。
しかしながら、テニスはマイナースポーツに位置づけられ、高齢化進む地方であればあるほどテニス人口は少なくあります。
そこで、高齢化が進む地方の自治体でテニスを普及させることができれば、より豊かなまちづくりに寄与できるのではないかと構想を練っていました。
いくつか候補となる自治体があり、萩市はそのうちの一つでした。調べると高齢化社会の日本の中でも超高齢化となっている高齢化最先端ともいえる自治体で、この町で事業を成功させれば全国へ向けて展開もできるだろうと萩市で起業することを決めました。萩市ビジネスプランコンテストの存在を知ったのは起業の準備をしている段階でしたので、より萩市を知る機会になればと思い応募した次第です。

■現在、事業の方はいかがでしょうか?当初プランどおりでしょうか?また、当初の想定より変化があればお教えください。

-テニスショップ、テニススクールは概ねプランどおりです。大会の運営ならびに合宿の誘致はコロナ禍のため進められていません。
学校への指導提供については、「休日部活動の段階的地域移行」が令和5年度からスタートするので、予定どおりといえば予定どおりです。
ビジネスプランコンテストの準備時にリサーチをしていたら、萩市は部活動の地域移行について全く進められてない状況だと知り、その時点で中長期のプランに変更しています。
とはいえ、隣接する自治体の私立高校からオファーを頂き、令和3年度はスポットで指導、令和4年度からは正式に外部指導員として契約することが決まり、こちらは良い意味で想定外でした。
また、テニススクールにおいて、子どもの参加が思ったより少なく、逆に大人の方が多く参加されるといったことも想定外でした。

■萩ビジネスプランコンテストに応募して良かったと思うことはありますか?

-応募することで、自分自身がやりたいことが整理されて明確になりました。起業前に萩市の方と関わることができ実地調査ができたのも大きな利点でした。
Iターンでの起業でしたので、コンテストに応募してなければ、市民との関わりを拡げるのは大変だったと思います。
多くの方と知り合い、話をさせてもらうことで、事前マーケティングと実地調査によるマーケティングに若干差があることに気付くことが出来ました。
また、コンテスト後にも萩ビズの獅子野さんをはじめ、色々な方に多くの方を紹介していただけたのも、ビジネスプランコンテストに応募したことによるものだと感じています。

■今年の萩ビジネスプランコンテストに応募される方に一言お願いいたします。

-既に走り出している事業者のひとりとして、新しいことをされる方と一緒に何かをさせていただけたらなと思います。
賛否両論だと思いますが、副賞100万円というビジネスプランコンテストは全国的にあまりないです。
今は、新型コロナ対策の補助金・助成金があり、資金を調達することを目的にすれば、そちらの方が容易いかもしれませんが、応募すれば色々な方のアドバイスや指摘を受けることもできますので、自らが計画しているビジネスの精度がどうなのかを計る場としては素晴らしいコンテストです。
 このビジネスプランコンテストが、起業の準備をされていている人にとって、ビジネスをスケールアップさせる、加速させるコンテストであってほしいですし、多くの方に知ってもらえればと思います。