2020年優秀賞 | 福間 直彦 Naohiko Fukuma

萩市ビジネスプランコンテスト

萩ふくや 福間 直彦さん

応募事業プランの名称 自転車でもバイクでも車でもない!着物でも乗れる最新の移動手段で、萩の街並みを堪能できる新サービス!

萩ふくや 福間 直彦さん

受賞された事業プラン

萩市ビジネスプランコンテスト2020新分野チャレンジ部門で優秀賞に選ばれた「自転車でもバイクでも車でもない!着物でも乗れる最新の移動手段で、萩の街並みを堪能できる新サービス!」は、観光スポットが広域に点在する萩で、着物を着て散策する方が、車でもなく、徒歩でもなく、電動キックボードで観光スポットを巡ることができる新サービスを提供するプランです。

福間さんが萩ビジネスコンテストに応募した動機や経緯は何でしたか?

-当店では、成人式、結婚式などで使われる着物レンタルサービスを展開しており、その延長線上で、着物を着て町歩きをしたいという観光客にも貸し出しています。
他の土地から訪れるお客さまから「萩の観光スポットは点々として散らばっている」という声を良く聞いてましたし、当店も観光エリアから少し離れていることもあり、車やバイクではなく、着物を着て気軽に移動できるものはないかと考えていました。
その中で、電動キックボードはどうかと頭に過ったのですが、従来のキックボードは足を前後にして乗るタイプで、着物で乗るには少し難しいだろうと候補から外していました。
 それから、コロナ禍となり、成人式など着物を着て出向くようなイベントはもちろん観光客も激減し、元々好きだったクラウドファンディングを閲覧していましたら、足を左右に揃えて乗れる電動キックボードが開発されていることを知り、これだったら着物でも乗れると、関心を抱くことになりました。
先ずは、個人的に手に入れたいと考えていたのですが、常連のお客様にサイトを見てもらうと皆さん乗ってみたいと言われるので、これはビジネスになると、起案者に連絡を取りました。当時はまだ2台しか製作されておらず、これは他にはないサービスになると期待が膨らみ、新事業としてやってみてはどうかと考えるようになりました。
その後、萩ビズに相談してみたところ、萩市ビジネスプランコンテストの新分野チャレンジ部門に応募できる案件だと知り、事業費を捻出できるのではないかと応募させていただいた次第です。

■現在、事業の方はいかがでしょうか?当初プランどおりでしょうか?また、当初の想定より変化があればお教えください。

-コロナ禍のため、全然予定通りにはいってません。電動キックボードの納期も当初は2021年1月予定で、3月か4月から事業をスタートできると思っていたのですが、結局7月の終わりに納品されることとなり、実際に事業をスタートさせたのは寒くなってからでした。
その間、ホームページやポスター、PR動画の製作などのプロモーションの方へ力を入れていました。春が訪れ暖かくなれば動いてくれるものだと願うばかりです。

■萩ビジネスプランコンテストに応募して良かったと思うことはありますか?

-県や市の観光関連の方など、色々な方々が、色々なところで話をしてくれて、融資の話はもちろんPRにも繋がりました。
また、今まで着物レンタルサービスを提供しながらも、観光業に関係しているという意識がなく、このコンテストに応募することで、観光業と繋がることができることを気付かせてもらえました。
観光課の方からも支援していただけたのも有難いものでした。

■今年の萩ビジネスプランコンテストに応募される方に一言お願いいたします。

-応募される前に、萩市ビジネスプランコンテスト協議会に問い合わせて、何が趣旨で、何を目的としたコンテストであるか詳しく聞くべきだと思います。
チラシ1枚だと主催者が何を求められているのか、くみ取れないものです。決して、良いアイデアであれば受賞できるわけではなく、アイデアだけでは最優秀賞には手が届かないでしょう。
プレゼンまでに金融機関から融資を受けることができるレベルの事業計画を作成し事業構築していかなければなりません。
全く事業経験のない方にはハードルが高いと思います。萩の活性化の一助となるべく開催されるコンテストであれば、「何もわからなくても夢はある」という若者が、コンテストに応募することで、ビジネスを始めるまでのサポートを受けれるコンテストであってもらいたいです。